スノードーム
10年以上前、ぼくは出版社で編集アルバイトをしていた。
バブル崩壊直前には、そこは凄く華やかで、ある編集部では時任三郎とアフリカへ行った取材経費100万円を「ゾウ購入」と書いたらしいといった、嘘か本当かわからないけど、とりあえず派手で面白いうわさ話が溢れていた。
その出版社はメインの雑誌だけでは飽き足らず、ちょっとずつ文芸の方へも手を伸ばしていた頃、百瀬さんが「スノードーム」という小さくて可愛らしい写真付きの書籍を別の出版社から発表した。ぼくのいた出版社では、スノードームのイラストレーターの方と関わりが強かったせいか、百瀬さんは大きな身体をちょっと猫背に照れくさそうに歩いていた。
物凄いいかつくてごっつくてでかい、漫画でしか見られないような無敵っぽい凄い強面で、しかもいばらの道を歩んで来たらしいという百瀬さんが、幼き頃からのスノードームの想い出を、銀色夏色みたいなロマンティックな本を書いて、大切そうにあちこちの編集部に顔を出していた。
きっと凄く怖い人なんだろうけれど、宝物を友達に恥ずかしそうに見せているような感じで、凄く魅力的で素敵な人だった。昭和には、こういう人がたくさんいたような気がする。
また一人魅力的な人がこの世を去った。
【2008/01/28-13:34 PRIDE仕掛け人の百瀬さん死去=自宅浴槽で意識失う−東京】時事ドットコム
◆Wikipedia百瀬博教
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バブル崩壊直前には、そこは凄く華やかで、ある編集部では時任三郎とアフリカへ行った取材経費100万円を「ゾウ購入」と書いたらしいといった、嘘か本当かわからないけど、とりあえず派手で面白いうわさ話が溢れていた。
その出版社はメインの雑誌だけでは飽き足らず、ちょっとずつ文芸の方へも手を伸ばしていた頃、百瀬さんが「スノードーム」という小さくて可愛らしい写真付きの書籍を別の出版社から発表した。ぼくのいた出版社では、スノードームのイラストレーターの方と関わりが強かったせいか、百瀬さんは大きな身体をちょっと猫背に照れくさそうに歩いていた。
物凄いいかつくてごっつくてでかい、漫画でしか見られないような無敵っぽい凄い強面で、しかもいばらの道を歩んで来たらしいという百瀬さんが、幼き頃からのスノードームの想い出を、銀色夏色みたいなロマンティックな本を書いて、大切そうにあちこちの編集部に顔を出していた。
きっと凄く怖い人なんだろうけれど、宝物を友達に恥ずかしそうに見せているような感じで、凄く魅力的で素敵な人だった。昭和には、こういう人がたくさんいたような気がする。
また一人魅力的な人がこの世を去った。
【2008/01/28-13:34 PRIDE仕掛け人の百瀬さん死去=自宅浴槽で意識失う−東京】時事ドットコム
◆Wikipedia百瀬博教









